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デフォー放出が間違いである3つの理由

先日、ジャーメイン・デフォーのMLSトロントFCへの移籍が正式に発表された。2004年にウエストハムからスパーズに加入して以降、177試合出場、64ゴール。2008年1月に一度はポーツマスに移籍したものの、1年後にスパーズに再加入。その後は185試合出場、78ゴールを記録。クラブ歴代のゴールランキングでも5位となる数字を積み上げた偉大なストライカーであり、長くスパーズを支え続けた功労者がまた一人クラブを去ることとなる。個人的にも好きな選手の一人であり、その在籍期間の長さも相まって、思い入れも深い”野獣”デフォーの移籍は残念だし、寂しい。

最初に断っておく。この移籍に関して、クラブの決断は概ね正しい。まず31歳という年齢。今後、市場価値は下がることはあっても上がることは考えにくい。残り契約期間を踏まえ、契約更新と移籍金が発生するこのタイミングでの放出を天秤にかけて後者を選択する判断は妥当とも思える。また、ビジネス面でも悪い話では無い。今回のデフォー移籍に伴って、トロントFCのクラブオーナーであるメイプルリーフ・スポーツ&エンターテイメント(MLSE)社との広告権の合意も発表されている。トッテナムの北米市場におけるプロモーションなど多岐に渡ってのメリットは図り知れず、今夏のプレシーズンツアーにおける対戦も決まっていると聞く。いかにもレヴィ会長らしい、抜け目のない取引だ。

それでも、デフォーの放出は現状のスパーズにとっては大きな損失だ、と個人的には思う。以下に3つの理由を示す。

1.ストライカーの不足

主に1トップを採用していたAVBが去り、現在チームを率いるシャーウッドが主に用いているのは前線に2人のストライカーを配置する4-4-2。現在のスパーズのFW陣を見渡すと、前任には完全に干されいてたアデバヨールと思うように結果がついてこないが継続して起用される中で光明が見い出せつつあるソルダード、そしてデフォーである。1トップであれば十分な陣容であるが、2トップとなれば話は別だ。もし仮にアデバヨールかソルダードいずれか一人を欠く状況となった時に、前述の2人と同等、或いはそれ以上の実績を持つデフォーがいない状態というのは非常に心許ない。
ケインがいる?残念ながら現状では先発で起用するには大いなるギャンブルと言わざるを得ない。ラメラやシャドリを1.5列目に起用?そもそもフィットしていない現状では計算が出来ず、そもそもシャーウッドにそういったオプションがあるのか(トップ下での起用を示唆する発言もあったようだが…)も疑わしい。この冬の移籍市場でのストライカー獲得が急務であるのは自明だが、チームに加入後、即フィットして大活躍!となる程に、プレミアリーグは甘くない。

2.流れを変えるスーパーサブの重要性

上の理由とやや重複する部分もあるが、ベンチに得点力があり一発で拮抗した流れを手繰り寄せる事が可能なデフォーが控えている、という状況が現在のスパーズにとっては大きい。アデバヨールはポストプレー、テクニック、得点力とどれもに秀でている万能型のストライカーであるがメンタルコントロールに難があり、コンスタントに結果が出せるタイプではない。ソルダードは未だ本来の能力をいかんなく発揮しているとは言えず、プレミアリーグに順応出来ずにもがいている最中だ。スパーズの中盤は今夏の大型補強もあり多士済済だが、ゲームの途中から入り流れを変えられるような資質を持つ選手が少ない。パウリーニョは言わずもがな、カプー、エリクセン、シャドリ、ラメラも同様だ。ホルトビー、シグルズソンはタイプ的に面白いカードになり得る存在だが、デフォーへの期待感と比べればやや劣る。

3.英国系中心というアイデンティティーの喪失

昨今のイングランド人選手の度重なる放出と、獲得選手の多国籍化で『もはや現在のスパーズにそんなものは無い』という声が聞こえてきそうだが(笑)待って欲しい。2000年台中盤からスパーズには国内の有望な若手を集めて、育てて戦力とし、チームの中心に据えるという、ともすればユニークな戦略が確かに存在したのだ。今回、移籍が決定したデフォーは勿論、現在のチームの主軸を担うドーソンにレノン。既にクラブを去ってはいるがかつてはキャリック、ジーナス、ハドルストン、ロビンソンらイングランドの代表主力級がズラリ。勿論、ハズレも多かったわけだが…(笑)
私は基本的に一度スパーズのユニフォームに袖を通し、クラブの為に戦ってくれているならばどこの国籍だろうが問わないという考えだが、やはりスパーズはイングランドのリーグで、ロンドンに本拠を置くクラブ。それに加えて、前述の通り、英国系を中核に据えてきた独自のアイデンティティー。そして、自分自身はそんなクラブを好きになったという経緯もあるので、やはりチームの中核は英国系の選手が担っていて欲しいという願いは常に持っている。
リバプールにはジェラードが、チェルシーにはランパードやテリーが、マンUtdにはルーニーやリオがいるように。
デフォーが去ることでまた一人スパーズのイングランド人が減ってしまう。これがまた、なんとも寂しい事実である。

決まってしまったものをいつまでも嘆いていてもしかたない。それはわかっている。チームは生き物だし、移り変わっていくものだ。デフォー本人も今回の移籍を前向きに捉えている。「環境を変えるべき時が来た」と。立ち止まり、取り残された気持ちに陥ってるのは僕らだけなのかもしれない。それでも、今回のデフォーの移籍決定には一抹の寂しさが拭えない、というのが偽らざる本音だ。スパーズで躍動するデフォーを、もっともっと見ていたかった。
だが、しかし、デフォーの正式な旅立ちは2月末。まだ1ヶ月以上ある。それまでは堪能しようじゃないか。決して定位置が約束されていたわけではなく、常に過酷な競争にさらされ、その度に強くなった小さなストライカーの勇姿を。
エゴイスティックなまでに貪欲に、そして果敢に、ゴールへと一直線に向かう、生粋の点取り屋の生き様を。

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Comments
comment
1、2に関しては今後の移籍市場を見守りたいですね。誰もとらないってことはないと思うので。
3に関してはドーソン、レノン、ローズ、ウォーカー、タウンゼン、スタメンクラスに5人もいるんだから悲観することないと思いますよ。


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