The Great Escape

Tottenham Hotspur Fan Blog


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"Ade"cted To You

エマニュエル・アデバヨールが止まらない。

もはやチームに居場所はなく、若手に混じっての練習を強いられていた時期も今は昔。「忘れかけられていた」男が今や新生シャーウッドスパーズの軸として、その地位を確固たるものとしつつある。地獄からの生還。
別に彼である必要なんてない、他にもストライカーはいるし。そんな声すら聞こえてくるかのような場所から。
ややオーバーかもしれないが、彼の置かれていた立場と現在の状況、そして、その間に流れた時間がわずか1ヶ月半ということを思えば、決して大げさな表現ではあるまい。かつて宿敵のエースとして、幾度も我々を絶望の淵に叩き込んだ憎らしいほどの凄みが、そして、幾多の失望、憤り、悲しみを乗り越えて、ピッチの中で楽しそうに躍動する姿が戻ってきた。柔らかいボールタッチ、しなやかな脚さばきに深い懐。その一つ一つのプレーを、噛みしめるかのように。

最前線に陣取るだけではなく、時にサイドに流れスペースを作り、時に中盤に降りてゲームを組み立てる。試合全体を俯瞰して眺め、チームに必要である事、彼自身に求められているものを忠実にこなす。ここぞという一瞬の隙を逃さないゴールへの嗅覚、その機会を確実にモノにする確かな決定力。氷のような冷静さ、活火山のような滾る情熱。
今の彼にはその全てが備わっている、とさえ感じる。今の彼を止められる者は、そう多くない。

ティム・シャーウッドが率いてから彼は全試合に起用されており、8試合6ゴール(リーグ戦は6試合5ゴール)。
その決定力は凄まじく、驚異の33.3%(前節の時点)を記録。プレミアリーグの中でもトップの数字だ。
それまで深刻な得点不足に陥っていたスパーズが、シャーウッド就任以降、急激に得点が増加している最大の要因は、アデバヨールの覚醒である事に疑いの余地は無いだろう。何せ、ほぼ全ての試合でゴールに絡んでいるのだから。

4-4-2をメインシステムに変更したシャーウッド(本人は「システムなど言葉遊びに過ぎない」と言うだろうが)のシンプルな戦術がハマっている形だが、その攻撃の鍵を握っているのが今のところアデバヨールであると感じる。
1トップで孤立する場面が多かったソルダードもアデバヨールと組んだ2トップ移行後はチャンスが増えている(そのチャンスを決められていないわけだが…苦笑)のは明らかで、今後コンビの連携を深めていけばゴール量産体制に入るのも時間の問題かもしれない。また、エリクセン。彼もまた、アデバヨール躍動の恩恵を受けている一人だ。
クリスタルパレス戦で見せた後方からのフィードをアデバヨールが落としてエリクセンが決めたゴール。(敵将のピューリスがストーク監督時代によく用いていた戦術のお株を奪うかのような)シンプル・イズ・ベストなパターン。これは、かつてクラウチとファン・デル・ファールトのホットラインを彷彿とさせる、実に痛快なゴールだった。
これらは、今のアデバヨールが自分が生きるのは勿論、周りを活かすことも出来ている一つの証明だと言えるだろう。

前節のスウォンジー戦ではこれまで用いてきた4-4-2ではなく、シャーウッド体制では初めて前線にアデバヨールを配し、その下に中盤を厚くする1トップ(4-1-4-1)のシステムを試してきた。まだ十分に機能してるとは言い難いものの、4-4-2だけではなく1トップの戦術もオプションとして、ある程度は使える目処が立ったのは収穫と言えるし、その十分に機能したとは言い難い中で2ゴールを奪って見せたのだから、彼の充実ぶりが窺えるというもの。
4-4-2なのか1トップなのか。(個人的にはソルダードとアデバヨールの2トップを煮詰めていくのがベストと思っているのだが…)そのどちらを用いたとしても今のアデバヨールならばゴールを叩き込んでくれる期待感があるのは確か。
何より、屈託のない笑顔で楽しそうに、生き生きと、目を輝かせながらプレーしている彼から目が離せない。
そんな彼を見てると、戦術がどうだ、システムが云々などは瑣末な事に過ぎないのではないか?、とすら思える。

そう、今はただ、黒豹の如くしなやかにピッチを駆けまわる、NO.10に夢中なのだ。

次節の相手はようやく本領を発揮し始めたマンチェスター・シティ。アデバヨールにとっては難しい時間を過ごした古巣との対戦だ。完全復活を印象づけるには、これ以上ない舞台が整った。彼は必ず決める。勝利へ導くゴールを。
信じれば信じるほどに、力を発揮する。だから、信じたい。いや、信じよう。彼はそんな期待に必ず応える男だから。


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デフォー放出が間違いである3つの理由

先日、ジャーメイン・デフォーのMLSトロントFCへの移籍が正式に発表された。2004年にウエストハムからスパーズに加入して以降、177試合出場、64ゴール。2008年1月に一度はポーツマスに移籍したものの、1年後にスパーズに再加入。その後は185試合出場、78ゴールを記録。クラブ歴代のゴールランキングでも5位となる数字を積み上げた偉大なストライカーであり、長くスパーズを支え続けた功労者がまた一人クラブを去ることとなる。個人的にも好きな選手の一人であり、その在籍期間の長さも相まって、思い入れも深い”野獣”デフォーの移籍は残念だし、寂しい。

最初に断っておく。この移籍に関して、クラブの決断は概ね正しい。まず31歳という年齢。今後、市場価値は下がることはあっても上がることは考えにくい。残り契約期間を踏まえ、契約更新と移籍金が発生するこのタイミングでの放出を天秤にかけて後者を選択する判断は妥当とも思える。また、ビジネス面でも悪い話では無い。今回のデフォー移籍に伴って、トロントFCのクラブオーナーであるメイプルリーフ・スポーツ&エンターテイメント(MLSE)社との広告権の合意も発表されている。トッテナムの北米市場におけるプロモーションなど多岐に渡ってのメリットは図り知れず、今夏のプレシーズンツアーにおける対戦も決まっていると聞く。いかにもレヴィ会長らしい、抜け目のない取引だ。

それでも、デフォーの放出は現状のスパーズにとっては大きな損失だ、と個人的には思う。以下に3つの理由を示す。

1.ストライカーの不足

主に1トップを採用していたAVBが去り、現在チームを率いるシャーウッドが主に用いているのは前線に2人のストライカーを配置する4-4-2。現在のスパーズのFW陣を見渡すと、前任には完全に干されいてたアデバヨールと思うように結果がついてこないが継続して起用される中で光明が見い出せつつあるソルダード、そしてデフォーである。1トップであれば十分な陣容であるが、2トップとなれば話は別だ。もし仮にアデバヨールかソルダードいずれか一人を欠く状況となった時に、前述の2人と同等、或いはそれ以上の実績を持つデフォーがいない状態というのは非常に心許ない。
ケインがいる?残念ながら現状では先発で起用するには大いなるギャンブルと言わざるを得ない。ラメラやシャドリを1.5列目に起用?そもそもフィットしていない現状では計算が出来ず、そもそもシャーウッドにそういったオプションがあるのか(トップ下での起用を示唆する発言もあったようだが…)も疑わしい。この冬の移籍市場でのストライカー獲得が急務であるのは自明だが、チームに加入後、即フィットして大活躍!となる程に、プレミアリーグは甘くない。

2.流れを変えるスーパーサブの重要性

上の理由とやや重複する部分もあるが、ベンチに得点力があり一発で拮抗した流れを手繰り寄せる事が可能なデフォーが控えている、という状況が現在のスパーズにとっては大きい。アデバヨールはポストプレー、テクニック、得点力とどれもに秀でている万能型のストライカーであるがメンタルコントロールに難があり、コンスタントに結果が出せるタイプではない。ソルダードは未だ本来の能力をいかんなく発揮しているとは言えず、プレミアリーグに順応出来ずにもがいている最中だ。スパーズの中盤は今夏の大型補強もあり多士済済だが、ゲームの途中から入り流れを変えられるような資質を持つ選手が少ない。パウリーニョは言わずもがな、カプー、エリクセン、シャドリ、ラメラも同様だ。ホルトビー、シグルズソンはタイプ的に面白いカードになり得る存在だが、デフォーへの期待感と比べればやや劣る。

3.英国系中心というアイデンティティーの喪失

昨今のイングランド人選手の度重なる放出と、獲得選手の多国籍化で『もはや現在のスパーズにそんなものは無い』という声が聞こえてきそうだが(笑)待って欲しい。2000年台中盤からスパーズには国内の有望な若手を集めて、育てて戦力とし、チームの中心に据えるという、ともすればユニークな戦略が確かに存在したのだ。今回、移籍が決定したデフォーは勿論、現在のチームの主軸を担うドーソンにレノン。既にクラブを去ってはいるがかつてはキャリック、ジーナス、ハドルストン、ロビンソンらイングランドの代表主力級がズラリ。勿論、ハズレも多かったわけだが…(笑)
私は基本的に一度スパーズのユニフォームに袖を通し、クラブの為に戦ってくれているならばどこの国籍だろうが問わないという考えだが、やはりスパーズはイングランドのリーグで、ロンドンに本拠を置くクラブ。それに加えて、前述の通り、英国系を中核に据えてきた独自のアイデンティティー。そして、自分自身はそんなクラブを好きになったという経緯もあるので、やはりチームの中核は英国系の選手が担っていて欲しいという願いは常に持っている。
リバプールにはジェラードが、チェルシーにはランパードやテリーが、マンUtdにはルーニーやリオがいるように。
デフォーが去ることでまた一人スパーズのイングランド人が減ってしまう。これがまた、なんとも寂しい事実である。

決まってしまったものをいつまでも嘆いていてもしかたない。それはわかっている。チームは生き物だし、移り変わっていくものだ。デフォー本人も今回の移籍を前向きに捉えている。「環境を変えるべき時が来た」と。立ち止まり、取り残された気持ちに陥ってるのは僕らだけなのかもしれない。それでも、今回のデフォーの移籍決定には一抹の寂しさが拭えない、というのが偽らざる本音だ。スパーズで躍動するデフォーを、もっともっと見ていたかった。
だが、しかし、デフォーの正式な旅立ちは2月末。まだ1ヶ月以上ある。それまでは堪能しようじゃないか。決して定位置が約束されていたわけではなく、常に過酷な競争にさらされ、その度に強くなった小さなストライカーの勇姿を。
エゴイスティックなまでに貪欲に、そして果敢に、ゴールへと一直線に向かう、生粋の点取り屋の生き様を。


及第点の幕開け

ティム・シャーウッド新監督の就任によって新たな一歩を踏み出したスパーズ。就任してから3勝2敗1分けの成績は、可もなく不可もなく、といったところだが、2度の大敗からの電撃的な解任劇を受けて立て直しという観点から考えれば、ひとまずは及第点。少なくとも、一時クラブを覆い尽くさんとしていた暗雲は晴れつつあると言っていい。

2014年、新監督にとって最初の正念場となったマンチェスターユナイテッド、宿敵アーセナルとの2連戦は1勝1敗。
とりわけ、元旦のマンUtdとのアウェー戦(オールドトラフォードで2年連続勝利とは!)は、今後に向けて非常に価値のある重要な勝利となった。完全に構想外とされていたアデバヨールの躍動と、どこかぎこちなく不調が続いていた主将のドーソンの奮闘。新体制移行を象徴するような、また、変化の兆しを感じるには十分なインパクトであった。

続くアーセナルとの一戦は0-2での敗戦。FAカップ3回戦で実現したノースロンドンダービーは残念ながらリーグでの敗戦を取り返す場とはならなかったが、内容は悪くなかった。中盤のクオリティ、戦術の成熟度、ここぞの決定力…。色々な意味で悔しいがアーセナルが上回っていたのは認める。それでも為す術無く圧倒された前回の対戦に比べて、両者の差を感じ無かった。キャピタルワンカップに続いての国内カップ戦の敗退により、事実上、今季の無冠が決定的になった(いや、まだヨーロッパの舞台が残ってはいるのだが…)のは無念だが、現在の状況では高望みは出来まい。

さて、新監督のシャーウッド。ひとまずは「及第点の出来」と評したものの、本当の意味でその働きぶりを評価するのは時期尚早だ。就任してからここまでは週に2試合ペースの過密日程。試合後は休息してコンディションを整え、次の試合に備えるだけで精一杯で戦術を浸透させるほどのトレーニングはこれからであろうし、現在は怪我人も多い。
パウリーニョ、サンドロ、シグルズソン、ヴェルトンゲン、ホルトビー、タウンゼント、デフォー、カブール…etc。
守備的なMFを置かない4-4-2、ベンタレブやケインら若手の抜擢といった「シャーウッド色」を感じる部分もあるが、どんなチームであれ監督交代後の数試合は一時的に内容、結果ともに向上するもので、真価が問われるのは過密日程が一段落し、負傷者が続々と復帰してメンバーが整ってくるであろうこれから。重苦しい閉塞感こそ消えた(懐かしいスパーズが帰ってきた?)が、いかようにも転びそうな危うさを内包したままである事は、心に留めておくべきだろう。

とはいえ、試合は明らかに面白くなった。事ある毎にAVBを比較対象として持ち出すのは気が引けるので改めて言及しないが、見ていてワクワク(と同時にハラハラ…笑)する頻度は明らかに多くなったように感じるのは気のせいか?
ただ単に自分が好むスタイルに針が触れただけとも言えるが、それだけでもストレスが軽減されてるのは良い傾向だ。
個人的に歓迎している4-4-2への回帰と、忘れかけていた男、アデバヨールの覚醒。新体制の象徴とも言えるこの2つについては何試合か観ただけでは、まだハッキリと掴めずにいる、というのが本音。これについてはまた別の機会に。


スパーズの歩む道

昨年7月、解任されたハリー・レドナップの後任としてクラブの監督の座に就いたポルトガル人の青年監督アンドレ・ビラス-ボアス。チェルシーでの挑戦がわずか8ヶ月で失敗に終わった彼を、スパーズは新たな指揮官として迎えた。
名門ポルトを若くしてヨーロッパリーグに導いた手腕。対戦相手のスカウティングに長け、現代的な戦術にも明るい。
加えて端正なルックスに爽やかなイメージ。前任には持ち得ないモノ全てを兼ね備えているかのような理想像。
そんな新指揮官に多くのファンが”スパーズ新時代の幕開け”を期待した事だろう。『これでスパーズは変わる』と。

確かにスパーズは変わった。

1年半後…。2013年12月16日。新時代の旗手と期待された青年監督はクラブを追われた。チャンピオンズリーグ出場権を争う直接的なライバルであるリバプールにホームで0-5と為す術無く惨敗した直後の事だった。

今季のスパーズは概ね低調で不安定な試合内容に終始し、深刻な得点力不足。勝てば1-0の辛勝、負ければ大量失点での惨敗。だが、チームは降格圏に沈んでいたわけではなく、上位との差も少ない。まだシーズンも半ばを迎えたに過ぎず、ほんの数試合の結果如何で上位を伺える位置にいたのだ。それでも、会長のダニエル・レヴィは解任を断行した。

AVBの目指したもの。トッテナム・ホットスパーというクラブが目指したもの。見据えていた新時代への道筋。
それがどういうものだったのか、そして、それがどの程度まで進んでいたのか。ついぞ、見ることがないままの電撃的な解任劇。"長期的なビジョンを持っての改革"を信じた多くのファンの期待は裏切られ、残ったのは過去、スパーズが何度も繰り返してきた拙速で近視眼的な監督交代による混乱。後任のアテも無いままの場当たり的な人事の果てに、新監督に”暫定的に”就任したのは、育成担当のティム・シャーウッド。半ばやけくそにも思える内部昇格だった。

わずか1年半でのAVBの解任。これには賛否両論あろう。

解任反対:クラブ史上最高の勝率を誇り、前年はCL圏には届かなかったものの最後まで可能性を残した。1年目の成績としては申し分なく、今季とてまだ十分に上位を伺える中位。夏にはベイルを放出し、新選手を7名獲得。新たに作りなおしを余儀なくされたチームが成熟するまでに、時間の猶予と多少の忍耐が必要な事を多くのサポーターは理解していたはずだ。今季は種を蒔く年。花開くのは来季以降。クラブが長期的なビジョンでAVBに託したのであれば、当然待たなければいけなかった。わずか1年半で何が出来る?スタイルの転換も、ハリーのスタイルが限界だった故。一段高みを目指すには必要な改革だったはずだ。その改革を実行するビジョンがAVBにはある。


解任賛成:クラブ史上最高の勝率と言っても多くは前任のハリーが築いた土台の上で(もっと突っ込めばベイルの存在あって)成し遂げられたものとも言える。ベイルの放出、夏の補強に至ってもAVBはその意思決定に関与している。時間が必要は言い訳であって、明らかに新選手がフィットしていないのは監督のマネジメントの杜撰さ、柔軟性の無い頑固な戦術採用も一因だという見方も出来る。ショートパスを多用し、丁寧に繋ぎながら崩すスタイルによりダイナミックで縦に速い攻撃は影を潜めた。試合は毎度、退屈極まりない。やられっ放しでやり返す気概も無い、腑抜けたチームになってしまった。こんなフットボールはスパーズらしくない…。


賛否双方の論調は概ねこんなところだろうと想像するが、そのどちらも、ある面では正しく、また正しくない。

『スパーズらしさを取り戻せ』

AVBの解任、シャーウッドの就任。この転換の最中で何度も目にしたであろうこのワード。そして、自問自答もした。
果たして"スパーズらしさ”とは何なのか?改めて考えてみたのだが、これがまた言葉で説明するのが難しい。
トッテナム・ホットスパーの長い歴史に脈々と受け継がれてきたもの。常に攻撃的な姿勢で相手に攻め勝つフットボールスタイル。やられてもやり返す反骨心。"To dare is to do"「挑戦なくして、成功なし」のスローガン。
それらがこの1年半で失われつつあるのでは?と度々感じてはいた。だからこそ、AVB解任にも一定の理解は出来る。

この1年半を見てきた感想としては今後内容が劇的に向上するとは思えなかったのも事実で、残している結果ほどには満足していなかったというのが本音だ。何よりその戦術、チームのスタイル。これが、最後の最後まで心の底で受け入れられなかった。どこか退屈。これに尽きる。一ファンの感想に過ぎないが、自分がスパーズに望んでいたものでは無かった。それでも、このAVB解任には後味の悪さが残る。余りに早い決断にも、その決断の過程に見え隠れする上層部と監督の溝、半ば政治的な思惑にも。どこか諦めにも似た(いや、達観したと言うべきか)既視感すら覚える。

スパーズは変わった。否、本当の意味では変わっていなかったのだ。

またも繰り返されてしまったスパーズの悪しき慣例。長期的なビジョンを掲げながら、余りにも拙速な監督の交代。
これがある限り、スパーズは一段高みへとは登れない。そう感じている。この10年間、現在までスパーズを率いたのは暫定監督を含め延べ9人。ほぼ毎年のように監督の首をすげ替えている計算だ。決して褒められたものじゃない。

個々の監督で事情は違う。どうしても避けられなかったもの、中には結果的に吉と出た判断もあっただろう。
それでもクラブ会長のダニエル・レヴィには一言、物申したい。『こんな事を繰り返すのは馬鹿げている』と。
レヴィのクラブ経営の手腕は大いに買っているし、私は概ねその判断を支持してる立場だ。彼でなければ現在のスパーズは存在しないと言っても過言で無いし、これからも彼の仕事ぶりには大きな、とてつもなく大きな期待をしている。
だからこそ、今回再び繰り返されてしまった、場当たり的とも思える監督交代に失望の念を禁じ得ない。
『未来を見据えた長期的なビジョン』とは、ただのお題目に過ぎないのか。そして、次の監督にその時間は与えられるのか。AVBに託したその時の覚悟は如何程だったのか。結果を残していた前任のハリーを切ったのは適切であり、透明性のある判断の元であったのか。クラブを導く彼には、それらの疑問に答える義務があるはずだ。

いや、最悪自らの言葉で答えなくてもいい。我々は確かに見守っている。今後の彼の監督に対するスタンスを。
そして、確かに覚えている。今回、再び起こった事の顛末を。そして、信じている。スパーズの明るい未来を。
監督が変わってもトッテナム・ホットスパーの歩みは続く。そして、我々はどうあってもついていくしか無い。
それでも、その道筋が正しい方向であるのか否か。こういった事が起こる度、その過程を検証し、声をあげるべきだ。

ちなみに新監督に就任したティム・シャーウッドの任期は2014/15シーズン末までの1年半。トップチームを率いた経験が皆無な青年監督に与えられる時間は思いの外に短い。我々ファンを、そして何より会長のレヴィを納得させる試合内容、結果の両方が求められる難しいタスクだ。半ば、条件付きの1年半。今夏、選択見直しの可能性も未だ残る。
勝負の2014年。今宵の相手は前年王者、マンチェスター・ユナイテッド。新体制にとって、重要な試金石となる。
兎にも角にも気持ちのよい試合を!願うならば、新年の幕開けを華々しく祝う勝ち点3を。COYS!

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